【資格】工場勤務で危険物取扱者乙4類がお勧めな理由
みなさん資格はもっていますか?私は普通運転免許と危険物取扱者乙種第4類を持っています。あと、そろばん6級と習字が準初段です。
そろばん?・・・・6級・・・
他の資格はいいとして今回は危険物取扱者乙種第4類についてお話していきます。
これは危険物取扱者という資格の中の一つで工場で働くならぜひ持っていたほうがいい資格なんです。漢字が多くて大変ですが頑張って見ていってください。
【目次】
そもそもキケンブツトリアツカイシャって何なのさ?
危険物取扱者とは?
危険物取扱者とは、消防法で定められた「危険物」を取り扱ったり、その取り扱いに立ち会ったりできる資格を持った人の事をいいます。
消防法で定める「危険物」とは、消防法第2条第7項に「別表第一の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するもの」と定義されているものでー。
ちょっとちょっと、何言ってるかわからない・・・
えーと、まず消防法とは火災から国民の命と財産を保護する為の法律です。
その消防法にある消防法別表という下の表のように性質毎に第1類~第6類まで定められた火災の危険性が高い物質が消防法で定める「危険物」なんです。
転載:神奈川県安全防災局 安全防災部消防課
つまり、危険物取扱者とは「消防法で定められた火災の危険性が高い物質を取り扱える・取り扱いに立ち会える資格を持った人」ってことです。
危険物には爆薬、毒物などありますが消防法で定められてるかどうかというのがポイントです。
あと、これ国家資格です。
国家資格!?なんかすごそう。
一般的に国家資格は民間の資格より社会的信用が高いと言われてるので就職の時はドヤ顔でアピールできます。
危険物取扱者の種類
危険物取扱者の資格は「丙種」「乙種」「甲種」と分かれています。資格の種類による違いを説明します。
丙種
第4類の中の特定の危険物のみ取り扱うことができます。立ち会うことはできません。
実務経験を積んでも危険物保安監督者にはなれません。
乙種
免状を取得した類の危険物を取り扱い・立ち会うことができます。
(例:第4類の免状取得→第4類のみ)
6カ月以上の実務経験があれば取得した類の危険物保安監督者になれます。
甲種
全ての類(第1~第6)の危険物を取り扱い・立ち合うことができます。6カ月以上の実務経験があれば危険物保安監督者になれます。
※危険物保安監督者とは危険物の取扱作業の保安に関する監督業務を行う者をいいます。
甲種は全部できるんだ!なら免許とるなら甲種一択だね!
そう思いますよね?でも簡単には取れないんです。まず「甲種」は次のような受験資格が必要なんです。
・大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
・大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
・乙種危険物取扱者免状を有する者
・修士・博士の学位を有する者
それに対して「丙種」「乙種」は受験資格が無く誰でも受験することができるんです。
試験難易度も丙種<乙種<甲種の順に高くなっていて合格率は次のようになっています。
(平成30年度合格率)
・丙種:51.2%
・乙種:44.8%(第1類~第6類計)
・甲種:39.8%
参考:一般財団法人 消防試験研究センター
つまり甲種は受験資格もあり難易度も高く資格取得が他に比べて難しいんですね。
ぐぬぬ、じゃあ簡単そうな丙種をまず取っておこうかな・・・
「丙種」では取り扱える危険物が第4類の一部とはいえガソリン・軽油・灯油といった私たちの生活に馴染みのあるものが指定されているので資格取得は無駄ではないです。
ですが、あなたが工場で働き更にキャリアアップを目指すなら「乙4」取得をお勧めします。
オ・・・オツヨン~?
乙4とは?
「乙種」は上でも説明した通り、危険物第1類~第6類のうち免状を取得した類の危険物を取り扱うことができます。
その中で第4類の免状が、危険物取扱者乙種第4類、略称が「乙4」なんです。
乙4では「引火性液体」の性質を持つ物質を取り扱うことができます。
引火性液体は細かく7つに分類されます。
・特殊引火物・・・ジエチルエーテル、アセトアルデヒドなど
・第1石油類・・・ガソリン、ベンゼンなど
・アルコール類・・・メチルアルコール、エチルアルコールなど
・第2石油類・・・灯油、軽油など
・第3石油類・・・重油、クレオソート油など
・第4石油類・・・ギヤー油、シリンダー油など
・動植物油類・・・ヤシ油、パーム油など
※上記説明した物質は一部であり他にもあります
工場勤務で乙4がお勧めな理由
・第4類で指定されたガソリン、軽油、灯油、アルコール、エタノールといった危険物を使っている工場は多く,「乙4」の需要があります。(アルコールやエタノールは丙種では取り扱えません)
例として
食品工場では原料にアルコール、食品添加物に動植物油類
印刷工場では塗料の溶剤にトルエン、ベンゼン
化粧品工場では保湿材にアルコール、グリセリン
などを使うことがあります。
工場では乙4で扱える危険物が多くて丙種では指定されていないものがあるのか。だから丙種じゃなく乙4推しなんだね。
・上位資格である「甲種」取得の足掛かりとして乙4を取得するのもいいです。
乙種を取得して危険物製造所等で危険物取扱いの実務経験が2年以上、または乙種を4種類以上取得することで大学で専攻していなくても「甲種」を受験することができます。
・乙4があると就職時に優遇されることがあります。また資格があることで給料が上がることもあります。(資格手当)
ちなみに私は乙4があり危険物を仕事で取り扱っていますが資格手当はでませんでした・・・。(会社によります)
まとめ
工場勤務で乙4がお勧めな理由は
・国家資格(丙種、甲種も)
・誰でも受験することがきでる
・第4類の危険物を扱う工場が多いので需要がある
・危険物製造所等で2年以上実務経験を積む、乙種を4種類以上で「甲種」の受験資格を得ることができる
・就職で有利になる、手当がでることがある
です。
持ってて損はない乙4ぜひ取得してみませんか?