問題の原因分析に使える「なぜなぜ分析」
生産現場では日々よりよくするための取り組みや問題解決のための取り組みを行っています。ライン工をしているとそういった取り組みに関わる機会は少ないかもしれません。
長く生産現場にいると聞いたことはあるかもしれない「なぜなぜ分析」
これを私は私生活に取り入れてます。普段得るものが少ないので使えるものはなんでも使ってやるといった思いです(笑)
※プロ作業員の方に「そんなのぜんぜんちがうぞ」と怒られるかもしれませんが、あくまで私生活で私なりに使っているので、参考程度に聞いてください。
【実践!『なぜなぜ分析』】
私生活あるあるを例にして「なぜなぜ分析」していきたいと思います。
例
セットしたはずの目覚まし時計が鳴らず遅刻した
これの問題はなぜ起きれなかったかになりますね。その問題に対してなぜと問いかけていき、思いつく限り書き出します。(補足として、電池式のスイッチONで動く一般的な目覚まし時計です)
なぜ起きれなかった?
・1目覚ましが鳴らなかった
・2鳴ったが気づかなかった
こうして出た事に更になぜ?を続けます。
1なぜ目覚ましが鳴らなかった?
・1-1電源が切れてた
・1-2電池が外れていた
・1-3電池が切れていた
・1-4セットしたと思い込んでた
1-1なぜ電源が切れてた?
・1-1-1スイッチの故障
・1-1-2電池と端子の接触不良
1-2なぜ電池が外れてた?
・1-2-1端子が緩い
・1-2-2何かが当たった
1-4なぜセットしたと思い込んでた?
・1-4-1いつもしてる行動だから思い込んだ
1-2-2なぜ何かがあたった?
・1-2-2-1枕元に置いたから手が当たった
2なぜ気づかなかった?
・2-1アラーム音が聞こえなかった
・2-2無意識に消していた
2-1なぜアラーム音が聞こえなかった?
・2-1-1アラーム音が小さい
2-2なぜ無意識に消してた?
・2-2-1アラームで覚醒しきれなかった
・2-2-2すぐ手が届くところに時計があった
2-2-1なぜアラームで覚醒しきれなかった?
・2-2-1-1アラーム音が小さい
というように分析しました。まとめると
・スイッチ、電池接続の不具合
・枕元に置いた時計に手があたり不具合になった、無意識にアラームを消してた
・勘違い
・アラーム音が小さい
となります。
なんかかえってごちゃごちゃしてわかりにくいと思うかもしれませんが、図にするともう少しわかりやすいかもしれません。
まとめた内容も、「まあ、そうだろうね」というはじめから分かってたこともあるでしょう。
あとは、それぞれ出た原因に対して対策していけばよいのです。今回の場合だと
・時計自体が故障してないか・アラーム音量のチェック
・時計の置き場をすぐ手の届かない場所に移す
・アラームセットの再確認
といった感じです。
製造現場では5回くらい先までなぜなぜを進めるのが推薦されますが、私生活では1回2回でも十分であり、分析する癖をつけることが大切なんです。
原因やそれに関係する事に対して多少なりとも知識がつきますからね。
一つ注意点として、分析結果が人のせいになるような使い方はよろしくありません。
なぜアラームに気づかない?⇒そういう性格だ・・・とか何の解決にもなりませんからね。
そういう意味では1-4-1いつもしてる行動だから思い込んだ・・・となってるので思い込んだ人が悪いから「しっかりチェックする」みたいな意識の問題の話をしてもしょうがありません。だったら「アラームセット忘れ防止の時計にする」のほうがいいかもしれません。そんな時計あるのかは知りませんが(笑)
まあ、そんなわけで今度よかったら「なぜなぜ分析」使ってみてください。
今日の一言
「いつも君はなぜ?と言う」
そんな恋人がいたらウザいと思うか、自分に興味があると思い嬉しくなるか・・・私は後者ですね(笑)