現役ライン工ブログ。今日も安全ヨシッ!

現役の工場勤務(正社員ライン工)によるブログです。10年間ライン工として働いた経験をもとに仕事のこと趣味のことなど書いていきます。

【工場勤務】製造オペレーターという名のライン工

製造ラインに従事する作業員「ライン工」の働き方の一つに「製造オペレーター」というものがあり、私の仕事もこの製造オペレーターなんです。

今回は製造オペレーターの次の事について話していこうと思います。

 

【目次】

 

製造オペレーターという働き方

工場イメージ

製造オペレーターとは

製造オペレーターとは「工場内の設備を操作して生産業務を行う作業員」のことです。各工程に分かれた生産ラインでの作業にあたるので広い意味でのライン工で、ライン工の中の種類の1つが製造オペレーターです。ライン工と聞くとベルトコンベアを流れてくる物を加工・組立等手作業で行うイメージがあるかもしれませんが、製造オペレーターの場合は手作業ではなく、設備(機械・ロボット)を使っての作業といった違いがあります。

 

仕事内容は?

生産設備の操作 ・監視

シンプルな作りのものから複雑な作りの設備まで様々ですが、設備の動かしはじめ、例えば電源プラグをコンセントに入れて電源オンするところから始まります。そして起動条件が揃ったら起動ボタンを押す感じです。今はどこも自動化が進んでいるので起動ボタンを押せば自動で動き続けます。

社内の設備は同じ仕組みの場合がほとんどなので、一度覚えれば「社内」でなら動かすことができます。というのも、会社によって設備が違うことがあるので、その場合は新たに覚え直すことになります。

また自動で動いてるのをじっと監視するのも仕事です。

 

異常の対応

設備が壊れた・不良が出たといった異常に対応します。最新設備を使っているところばかりではないので古い設備ではよく「~が外れた、~が折れた、~が磨り減って壊れた」みたいな事があります。壊れた部品を取りに行って交換したり、なんとか動くように修理します。保全スタッフが別にいて、異常は全て保全スタッフに直してもらうところもあるようです。

 

材料の投入

製品を作るための材料を投入します。何を作っているかにもよりますが、一つ一つではなく大量に投入する場合は力仕事になります。材料の準備をするところからが仕事の場合もあります。

 

点検・メンテナンス

安定して生産できるように定期的にメンテナンスを行います。例えば、決められた数字までメーターが上がっているか、異常な変形や汚れが無いかといった日常点検や週毎・月毎の定期点検を生産設備を担当するオペレーターが行い必要に応じて修理・交換等をします。何を点検するのかは決められているので、淡々と作業することができますがはじめのうちは点検箇所が多いので覚えるのに苦労するかもしれません。

 

清掃

製品に加工で出たゴミが付着しないように、または設備に不具合がでないように、担当する設備の清掃を行います。清掃方法は工程にもよりますが水で流す・エアーで飛ばす・掃除機で吸う・ウエスで拭くといった感じです。隅々までピカピカにする人と見えるとこだけやる人、結構いい加減な人のようにこの作業には性格がでます。床のモップ掛けやワックス掛けをやったこともあります。

 

製造オペレーターで働くのに資格はいるの?

ほとんど資格は必要ありません。働く上で必要になる資格は働きだしてから会社の支援で資格が取れることが多いです。資格は無くても困りませんが、有れば歓迎されることもあります。(資格無と資格有りの人が同時に応募してきたら資格有りのほうが採用されやすい)

有ったら歓迎される資格の一例として

危険物取扱者

危険物の資格には「甲種」「乙種」「丙種」の3種類有り、中でも「乙4類」が人気です。

 

・フォークリフト免許

パレットに積んだ完成品の運搬、荷の積み下ろしにも使えて持ってて損はない免許です。

 

・玉掛け免許

クレーンに物を掛け外しをするのに必要な資格です。重量物を扱う工場ではこの免許が優遇される場合もあります。

 

・溶接技能者

金属に熱や圧力を掛けて部材と部材を繋ぎ合わせる溶接には資格が必要です。溶接資格には「ガス溶接」「アーク溶接」「アルミニウム溶接」「PC工法溶接」等ほかにもありますが中でも「ガス溶接」「アーク溶接」の資格が優遇される求人は多いです。

 

給料は?

製造オペレーターの給料は手作業の一般作業員と同じか特殊な資格が必要なら資格手当ぶん高いくらいです。結局はライン工ですので、ライン工の給料なわけです。

ちなみに私は10年務めて支給30万(交替勤務4組3交替)くらいです。

 

大変なことは?

交替勤務なので夜は眠いです。眠い中機械を操作していると押し間違えそうになるとヒヤリとします。

設備の操作方法・点検項目・異常のトラブル処理など覚えることは多いのではじめはすごく大変です。年齢が上がれば物覚えも悪くなりがちなので更に難易度は上がります。

50代の新人に教育したことがあります。(50代中途新人ではなく会社内異動、事務→製造オペレーター)メモは取ってくれるもののメモの内容を思い出すのにも苦労してました。

 

まとめ

製造オペレーターは設備の操作で生産業務を行う作業員。

仕事内容は

・設備の操作、監視

・異常対応

・材料投入や準備

・点検、メンテナンス

・清掃

といったことをします。

 

仕事に就くための資格は基本必要なく、働きだしてから会社で資格取得の支援をしてくれる場合があります。

給料は一般的なライン工と同等か少し高いくらい。

大変なことは交替勤務で眠いことと、最初は覚えることが多いことです。

機械に触れる事が多いので機械いじりが好きな人にとっては良い働き方なのかもしれません。

製造オペレーターという名のライン工ですので、ライン工のこちらの記事も参考にしてください。↓

 

www.satorine.work

 

 

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今日の一言

「設備の異常アラーム音が夢に出てくる」

 

異常アラームにも色々種類があってルパンのテーマのような聞き覚えのあるものから、いかにも異常といった感じの「ビビビーッ」という音があります。そのアラーム音が頭から離れず夢にまででることがあるのは、ライン工あるあるだと思います。