現役ライン工ブログ。今日も安全ヨシッ!

現役の工場勤務(正社員ライン工)によるブログです。10年間ライン工として働いた経験をもとに仕事のこと趣味のことなど書いていきます。

【工場の仕事紹介】食品工場編

こんにちは現役ライン工satoと申します。私は事務機器の製造をしてるんですが他の工場ではどんな仕事があるんだろう?と疑問に思ったので調べてみました。

今回は「食品工場編」です。 

食品工場といっても沢山種類があるんですよね、沢山あるので調べるのに苦労しました(笑)

食品工場では「食」に関わるので衛生環境に厳しいです。アクセサリー類の着用は禁止はもちろんのこと作業場に入るまでに消毒をしたりエアーシャワーを通ったりするところもあるようです。

そんな食品工場について早速お話していきます。

 

「自動車工場編」はこちらの記事を参考にしてくださいね。↓ 

www.satorine.work

 【目次】

パン工場

パン工場イメージ

パン工場

工程毎に成形工程・加熱工程・包装工程と作業が分かれています。

成形

ベルトコンベアで流れてくる生地をパンの品種に応じて形を成形・具材を載せていきます。手作業で成形する場合もありますが大量生産の場合は機械で行います。パンの品種切り替えでは適切な調整が必要で、形が少し違う場合はその都度調整を行いローラーの幅を変えたり生地を伸ばしたりします。

 

加熱

パンの発酵状態の確認や、適切に焼く為にオーブンの温度調節をします。日によって生地に差ができるので触った感触やどのくらい膨らんだかなどマニュアルに沿って確認し作業します。

 

包装

機械によってパンを包装していきます。商品の違いによって包装も違ってくるので機械の切り替え作業もあります。また包装した袋が破けていないか手で触って確認します。

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弁当工場

原材料の保管

工場へ入荷された原材料の賞味期限、数量や異物などのチェックを行い、鮮度を保つため適切な温度で保管します。

 

下ごしらえ

手作業で肉や魚、野菜などを専用の場所で下ごしらえをします。まな板や包丁は、肉・ 魚・野菜それぞれ専用と し、洗浄・消毒したもの を使用します 。

 

調理

調理方法は煮る、蒸す、焼くなどいろいろありますが、それぞれ加熱温度を測定 し、十分に加熱されたことを確認します。 大きなお鍋や自動で回転するお釜などを使って大量生産する場合と、手作業で作る場合もあります。

 

炊飯

ベルトコンベアに乗ったたくさんの釜でご飯を炊きます。ご飯を炊く際、お米の種類、気温、湿度にあわせて水の量を変え、異物がないかの確認をマニュアルに沿って行います。

 

冷却

調理したおかずや炊きあがったご飯を専用の容器に移し替えます。そしてすぐに冷却をし細菌の繁殖を抑えます。

 

盛り付け

ベルトコンベアを流れてくる冷却されたおかずやご飯の盛り付けてを手作業で行います。担当の盛り付けごとにわかれて作業し、細菌がつかないように専用の手袋を使います。

 

包装検品

盛り付けが終わったのもに蓋をして、賞味期限や原材料などの情報が書かれた表示シールを貼っていき、その後、目視や金属検出機に通して検品をしたのち出荷されます。

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お菓子工場

お菓子の種類により製造工程や作業も様々ですのでポテトチップス工場の例で紹介します。

例:ポテトチップス工場の場合

 

トリミング

原材料であるジャガイモがベルトコンベアで流れながら専用の機械で皮むき・洗浄された後、ジャガイモの芽を手作業で切る工程です。この工程を経てジャガイモは専用の機械でスライスされていきます。

 

検品

スライスされ油で揚げられたものを目視やX線検査により焦げがないか、異物がないかのチェックをします。この工程の後、専用に機械で味付けをされます。

 

包装・梱包

出来上がったポテトチップスが機械により袋へ充填され包装されていきます。包装された製品はベルトコンベアを流れ人の手または機械により箱詰めされます。 

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冷凍食品工場

冷凍食品工場では食材の調理から冷凍までを行います。。調理、包装・梱包、検品の工程があります。

例:冷凍餃子工場の場合

 

調理

冷凍された豚肉を専用機械へと投入しミンチにします。キャベツは手作業で外側の葉や芯の除去・洗浄を行ったのち千切り用の機械に投入します。出来た具と調味料をミキサーで混ぜ合わせ、生地のラインと合流し自動で餃子の皮に具が包まれます。

こうして出来た餃子がラインを流れてくるので手作業でトレーへと詰めて次工程の蒸す・冷凍するラインへと送られます。

冷凍された餃子を手作業でトレーから取り出し包装ラインへと送られます。

 

包装・梱包

規定数量に分けられた餃子が自動で包装され、検品されたものを手作業で箱へと梱包していきます。

 

検品

包装されたのをもx線検査機や金属検査機を通すといった2重3重のチェックを行い、異物がないかを徹底的に検品します。

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食肉工場

肉の切り分け

大きな塊の肉を機械を使って小分けにしていきます。こうして小分けにされた肉がラインを流れ手作業または専用の機械をつかって切り分けていきます。

 

包装・梱包

切り分けられた肉をパックに詰め箱へと梱包します。

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飲料メーカー工場

中身を作り、容器へと中身を詰め、検品、梱包といった工程にわかれます。ほとんどの工程が自動で行われますが原材料の準備や容器、梱包に使う箱の準備は人の手によることがあります。

例:コカ・コーラ工場の場合

 

中身を作る

飲料の元になる水をタンクから自動で送られ水に含まれる空気を抜きシロップと合わさり冷やされることで中身が出来上がります。

 

缶へ中身を詰める

フォークリフトで運ばれた大量の缶を自動のラインへ投入します。缶はラインを進み洗浄されたのち中身を詰めていきます。

 

検品

中身が詰められた缶は自動で日付を印字され検査機を通ることで中身の量をチェックします。

 

梱包

中身の量をチェックした缶は自動で梱包と重量確認が行われ出荷されます。

※ペットボトルの場合は少し工程が違います。

まとめ

いかがでしたか?食品工場には多くの種類があるので自分にあった工場探しの参考にしてください。