【工場勤務】ライン工のやりがい
ライン工ときいてどんなイメージがありますか?「やりがいがない」という言葉をよくききます。では本当にライン工にやりがいはないのか?早速お答えしましょう。
「やりがいは探せばある。何にやりがいを感じるかは自分次第」
はい、すごく普通なことを言ったのは自覚していますが本当だから仕方ありません。
【目次】
やりがいとは
そもそも「やりがい」とは何でしょう。やりがいとは↓
そのことをするだけの価値と、それにともなう気持ちの張り。「遣り甲斐のある任務」
引用:goo辞書
価値とはどのくらいそれが大切かということ、つまり「何を大切に思うか」でやりがいも変わってきます。何を大切に思うかの例として
・自己成長
・給料
・仕事の楽しさ
・仕事の成果
・周りからの期待
などがあります。仕事で成長する事が好きな人、給料は低くても仕事が楽しくて続ける人、逆に仕事内容は何でもいいとにかく高い給料が欲しい人といった感じに1人ひとり違ってきます。
1人ひとり違うならライン工にやりがいを感じる人もいるはず、なのに何故「ライン工はやりがいが無い」と言われるのでしょうか。
それは極端な例で考えるとわかりやすいです。例えば「正義のヒーロー」のやりがいと比べてみましょう。
※私は正義のヒーローではないので一般人の考えるヒーローはこんなことがやりがいだろうという想像で話していきます。
正義のヒーローのやりがい
・世界の役にたっている(周りからの期待と仕事の成果)
・人に感謝される(周りからの期待と仕事の成果)
・自分にしかできないことをしている(周りからの期待)
・戦うのが楽しい(仕事の楽しさ)
・戦うたびに強くなる(自己成長)
勝手ながらこのような感じです。世界の役にたっている、自分にしかできないという圧倒的周りからの期待。
世界を救うことで、世界の役に立っている、人から感謝されるという大きな仕事の成果。
一方ライン工の場合
・人の生活に必要なものを作っている(周りからの期待と仕事の成果)
・会社が消費者から感謝される(周りからの期待と仕事の成果)
・もの作りが楽しい(仕事の楽しさ)
・作業がより早く、質よくできるようになる(自己成長)
このように正義のヒーローと同じやりがいになり得る要素はあるもののスケールが小さいです。また、ライン工という仕事の特徴である工場での大量生産は1つ1つ丹精込めて作るわけでもなく、製造に関わるのは工程の一部、直接消費者に感謝されることも無いので仕事の成果を感じにくく、誰にでもできるよう標準化された単純作業の中で自己成長を感じることは少ないです。
つまり、ライン工にやりがいが無いと言われる理由は
「工場、大量生産、単純作業によりやりがいの要素は有るが、感じにくいから」です。
すでにライン工の人、ライン工として働こうか迷ってる人にはとても厳く聞こえるかもしれませんがまずこのことを受け止めましょう。単純作業がそもそも好きだ、すでにやりがいを見つけている方には必要のない情報ですのでスルーしてください。
私のライン工としてのやりがい
私もライン工として働いて「やりがい」を感じることは少ないです、でも決して無いわけではありません。参考までに私がやりがいを感じることをお話します。
作業を早く、質よくできた時
単純作業でも多少なりとも作業の早さや出来栄えに個人差がでます。何も考えず作業をしているとやりがいどころか苦痛でしかないので誰よりも早く、質よく目指すことで気持ちに張りがでます。少しづつ上達することで達成感もありますしもっともっとと向上心もでてきます。
目標達成に向けて取り組む時
工場では色々な目標があります、生産・良品率・稼働率・損品などの目標を達成すために多くの場合は職場全体での取り組みになり関わってる感がないです。自分はその中で何が出来るかを考え行動することで、大きな流れの一部として関わってる実感を得られます。
頼りにされたとき
一緒に働くメンバーや上司に頼りにされた時、必要とされてることが実感できやりがいを感じることがあります。工場という小さな世界の中でも必要とされるのは嬉しいものです。
提案が受け入れられた時
働いていてもっとこうしたいと思う事を上司に提案し、それが受け入れられた時やりがいを感じます。主体性を忘れがちがライン工が主体となってちょっとしたことでも現場を変えていけるのは嬉しいものです。
いずれも最初の頃は感じることが無かったやりがいです。ただ働いて簡単な作業を繰り返していくと不満がでます。よく「会社の歯車になって働く」という言葉がありますが、誰にでもできるような仕事をしていると自分でなくてもいいんじゃないか?と「歯車になっているのかもわからない」状態になり、そのような状態でやりがいを見つけるのは難しいです。仕事に対して不満がでると「このまま続ける」「転職」の二択になります。転職なら新たなやりがいを見つけることができるでしょう、もしこのまま続けるなら何かを変えなくては変わりません。
私は考え方を変えることにしました、
単純作業→何の為の作業なのか考え必要な理由を知ることでやらされてるのでは無く必要だからする。もっといい方法がないか、もっと早く、質よくできないか考え、あれば提案する。
目標→自分は何をするべきか考える。目標に沿った行動なら評価されやすい。
考えを変えた結果、頼りにされることも増え新たなやりがいがでてきました。
まとめ
ライン工はやりがいを感じにくいのは事実ですが、自ら探せばあります。
何をやりがいと感じるかは個人差があり、ただ与えられた仕事をしているだけではやりがいを見つけることすら困難です。でも探せばあります。探すなんて面倒、何も考えず仕事したいという人もいると思いますし、それも有りです。
今回はライン工にやりがいはあるのかという事とやりがいを感じなかったから考え方を変えてやりがいを見つけたという話でした。